拝啓、私の神様へ

限界おたくによるプロ野球と推し活

プロ野球選手が推しになったおたくの話

 

 

久しぶりにはてなブログのアプリを入れてみた。理由は、持て余した重たい感情を文字として昇華させたいと思ったから。ただ、それだけ。

数年前、バリバリのジャニヲタをしてた頃何度か利用させて頂いていて。そこでしか読めなかった記事も沢山あったなぁ。楽しかった、本当に。

 

これから書き綴るのは、アイドルの推し活が趣味だった只のおたくの人生に

プロ野球選手の名前が刻まれるきっかけとなった話です。

何処にでもあるような話、だけど私にとっては特別で、宝物なお話。

 

推しに貢ぐ、という事に全財力をかけていた若かりし10代を経た私。ジャニーズの世界から脱して、いろいろな界隈にお世話になりながら辿り着いた世界は、野球だった。そうプロ野球NPB

私の歴代オタ活を知っている友人からは大層驚かれた。韓国アイドルを推し始めた時(現在進行系)も驚かれたが(「とうとう国境を越えたんか…」って遠い眼差しをされた)、今回はなんとプロ野球

 

友人にカミングアウトをした時のことは今でも鮮明に覚えてる。言われた言葉も一言一句逃さず覚えてる。

 

「あんた、、、スポーツ界隈には絶対興味ないって思ってたよ?何処でそうなった、いや、まずは開拓おめでとう!プレイボール!」

 

快く受け入れてくれた友人(多様界隈おたく)には感謝しているし、試合の勝ち負けによって左右される私のテンションに付き合ってくれる心優しき人。偶に一緒に試合も観に行ってくれる素敵な人。本当に感謝。

 

 

(※ここから少し暗い内容が入ります)

 

大学を卒業して新社会人になった私。慣れない社会人生活、無意識に自分を追い込んで気付けば会社に居る以外は涙を流す時間が増え。ご飯を食べなかったら、このまま眠ってしまえば朝を迎えずに済むのかな、とか。真っ暗闇の海を目の前にしたことも、赤信号をぼんやりと見つめた日があったことも。それまで好きだった物事に関心を向けることも出来なくなって、毎日がつまらなくなった。

誰にも相談出来なくて気付けば朝起きたとき涙が止まらなくて、身体が布団から起き上がれなくなっていて。

大人になってはじめて、両親の前で泣きじゃくった朝。助けて欲しいと縋った朝。

しばらく経っても回復の見込みが見えなくて母に付き添われ受診した病院で、診断されたのは適応障害、そしてうつ病だった。

 

処方された薬を飲めば、会社から離れれば、しばらく休めば、元通りになると思ってた。

だけど、そんなことはなくて。

会社を退職して、ぼーっとする日々が増えて、私、なにやってるんだろうなぁって。両親に迷惑かけて、働くことも出来なくて、どうすれば良いのか分からないのに時間だけは待ってくれない、周りの人はみんな前に進んでるのにって。

 

いわば、どん底だった。

 

このまま生きててもなぁ、、って考えてた時に出会ってしまったのがプロ野球だった。部屋の静けさに嫌気がして偶然つけたテレビ、そこに映っていたプロ野球中継。

ぼんやりと見つめた先に居たのが、福岡ソフトバンクホークス、背番号9、柳田悠岐選手だった。

名前すら分からなかったのに、点差とか、塁上にランナーは居るのかとか、今あっている試合の状況はどうなっているのかとか。それを考える前に、打席に立つ柳田選手を見て、

 

「この人だ・・・」

 

ただ、そう思った。

 

惹かれるってこういうことなんだって、今になって思ったりもする。周りから音が消える感覚、ちょっとだけ早くなる心音、熱を持つ身体。食い入るように画面に釘付けになったあの日の夜を私は一生忘れないと思う。

それくらい、私にとって衝撃的な瞬間だった。

 

ついさっきまで、生きることを諦めようとしてたのに。明日も試合があることを知ると、それが楽しみになった。Googleのおかげで数日先まで試合があることを知ると、ワクワクが止まらなくなった。今直ぐは無理でも、いつか柳田選手を生で見たいと思うようにもなった。

 

枯れそうな花が水を得て、その水がどんどん花に吸収されていくような、そんな感覚だった。私にとっての生命線が、彼になった。上手く行かないことがたくさんある中で、柳田選手の野球が見れるならそれだけでいいやって考えるようになったのはその時だったと思う。

 

それからの日々はとても活き活きしてたのではないだろうか。

それまでの日々、涙を流していた時間がプロ野球中継を見る時間に変わった。

マイナスなことを考える時間が好きな選手の写真を探す時間に変わった。

運転しながらこのまま…と思っていた時間が選手たちの登場曲を聴く時間に変わった。

 

モノクロだったつまらない世界に、1輪の花が咲いてくれた。私にとっての花が、プロ野球選手の柳田悠岐さんだった。

 

人生何が起こるか本当に分からないなって本気で思う。関心を向けなかったまさかの界隈でおたくするとは思ってもみなかった出来事過ぎるもん。

 

はじまりは柳田選手だったのに、気付けば福岡ソフトバンクホークスが好きになって3年目を迎えようとしている。柳田選手が好きな”野球”が好きになって。1試合1試合に喜怒哀楽全開でXにてフォロワー様方とワイワイやっている日々。悪ない。幸せ。絶対勝つぞホークス。

ちなみに、

コレを書いた前日の試合、今季初の猛打賞だった柳田選手。天才か??って何回もテレビ画面に向かって呟いた。それに今日も今日とて打席に立つお顔が楽しそうだったりリラックスしてたり、判定に驚くポーズが愉快だったり、「好きです…(顔覆う)」って何回やったことか。だって仕方なくない??柳田選手が大好きなんだもん。ただ球場が凄く寒そうだったので風邪ひかないようにあったかくして眠って欲しいなって。怪我なく今季も駆け抜けて欲しいなぁ…。

 

 

(淡々と書こうと思ってたのにおたく出ちゃった)(ちなみに好きなカタカナ1文字はギ)(声に出して読みたいのは「柳田の一振りによって走者一掃」)(今1番見たいのは柳田選手の満塁ホームラン)(へへ)

 

 

ここまで読んでくださっている方が居るか分からないけど、こんなことX(旧ツイッター)には流石に書けないなって思ってはてなブログに纏めてみようと思ったわけなんです。

今回のブログは、私にとってのスタート、きっかけを記したくて纏めてみました。懐かしかった。思い出してちょっと苦しかった。次は何を記そうかな、なんて考えるのも楽しいなと思えるくらいには生きることに対して前向きになってきたのではないでしょうか。

 

今でも偶にモノクロの世界で生きることがあるけれど、支えてくれる家族と私を見守ってくれる友達、大好きなものが私にはあるから。あとちょっと、あとちょっと、そうやって考えながらまた今日も、朝を迎えるのでしょう。

 

 

 

長々とありがとうございました。

 


f:id:zutto_nemutteitai:20240406014317j:image

 

 

2024/04/05 H vs E

石川投手通算50勝目おめでとうございました!㊗️